本・教材を買って
少し分かった気になって
大事なゼニを突っ込んで
まぐれにも勝ったとする。
「俺、これで食えるわ」
調子に乗って(会社を辞めて)
投資金を増やし、
チャートに入れ込む。
見れば見るほどエントリーしたくなる。
「俺は勝った男だぞ」と盲信しているから。
意に反してエントリーすればするほど負けて、
資金がどんどん減っていく。
「あれ、おかしいな。勝てないぞ」
「そんなはずはねぇ。ノウハウ通りにやれば勝てるはず…」
資金が1か月もかからずに半分になってしまった。
「最初に勝ったのは偶然だったのか?」
「もしかしたらこのノウハウは完璧じゃないんだ」
「もっといい方法を探そう」
ノウハウ放浪者の誕生。
(3~4年間さすらう)
(働いてやっと稼いだ資金も溶けていく)
さんざん悩み苦しんでやっと相場の本質に気づく。
「相場の行方は誰にも分からん」
(アイザック・ニュートンでさえ)
「相場に絶対を求めていた俺はバカだ」
「誰にも分からん株価を当てるなんて不可能だ」
「だから間違えても仕方ない。負けてもいいんだ」
損切りが大事だぞということに深く気づく。
『損切り=経費=鎮痛剤の役割』
しかも何の躊躇や痛みもなく損切る必要がある。
儲けたいという感情が邪魔して
ロスカットが遅れるし、
チキン利食いで増えないから。
「勝てる見込みの高いルールを決めよう」
ルール通りに忠実にやれば
感情は必要ない。
プログラム通りに動くロボットになればいい。
「よし、トータルで勝てるルールを探すぞ」
(ここまで来るのに4~5年か)
その後ルール作りとトレーニングの日々。
・検証
・ルール確立
・無意識までそれを浸透させる
・何の感情も伴わないエントリーとイグジット
少しずつだがプラスが増えていって
やっと光を見出す。
(ここまで8~10年)
11年目くらいでプロになれる資格を得られる。
もっとかかる人もいると思うが、
99%は中途で挫折するので10年も経過できない。
逆に10年以上相場と付き合っている人は
その怖さややり切れなさを熟知している。
(今よこやりが聞こえてきそうだ)
何何、そんなに待てるもんか?
勝っているプロに教えてもらえればすぐ勝てるさ?
甘い。
プロ野球の選手に聞いたところでうまくならないだろ。
みっちりと毎日のトレーニングは欠かさずやる。
・基礎体力作り
・基礎練習
・本番へのメンタルトレーニング
相場で勝つのも地道なトレーニングがあってこそ。
「クリック1つで簡単に儲かるトレード法」なんて
バカ言ってんじゃねぇぞ、詐欺どもが!!!
10年早いわ。