LINE銀行の登場で決済革命が始まった。

スマホを持っていて
LINEをしている人なら分かりますが、
LINE Payで送金・支払いができるようになりました。
まだまだ利用できるお店は少ないですが、
これが普及するととても便利になります。
ATMに行かなくてもいいですし、
何と送金手数料がタダ。
若い人からどんどん預金の鞍替えが起きるでしょう。
旧来の銀行からLINE銀行へと。

LINEユーザーのお金の使用先が分かるので
その人がどんな買い物傾向にあるのかが分かる。
そのデータから最適な広告を打つことができるので
広告主は多額の広告費を払ってでも依頼してくる。
LINEユーザーは7500万人もいるし
スマホ広告は一番効果が高いので、
広告主からの依頼はひっきりなしだろう。

LINEの株価はそれを織り込んで4000円台後半。
高いのか安いのかは分かりません。
ですが空売りしては痛い目に遭いそうですので
しない方がよいと警告したい。

LINE(3938)の3年チャート

レンジから上へ抜けたら青天井。
私はしばらくは3000円後半~5000円のレンジ相場が続くと思う。
なぜならまだ実体ではなくて
期待で買われているから。

(以下記事の抜粋)

「LINE銀行」への道 決済革命起こせるか
決済が入り口、金融プラットフォームへ
2018/7/9 【日経新聞 電子版】

電子メールより簡単に連絡を取り合える
「対話アプリ」で名をはせたLINEが
「銀行」への道を走り始めた。
今後3年で「LINE Pay」を拡散させる計画を打ち出した。
全国どこでも24時間365日、
手持ちのスマートフォン(スマホ)で
お金を送ったり使ったりできるようにする。
しかも無料だ。
7500万人の利用者に「決済革命」が起きれば、
既存の銀行業を根底から揺さぶりかねない。

「圧倒的に使える店舗を増やす。そのための無料化だ」
LINEの出沢剛社長は6月28日、
千葉県浦安市で開いた戦略説明会で、大胆な戦略を打ち出した。

「決済革命」と称した新戦略は3年間、
小さな飲食店や商店から受け取る手数料をゼロにすること。
しかも、端末設置の初期費用もゼロ。
「クレジットカードですら全国津々浦々で使えない。
キャッシュレス化を加速させる起爆剤にする」という。
LINEが打ち出した一手は銀行業界にアリの一穴となり得る。
理由は2つある。

1つは新しい事業モデルだ。
銀行と系列で抱えるクレジットカード会社は「手数料」で稼ぐ。
一方、LINEはそれと一線を画し、
決済を通じて得られるデータや顧客情報を
広告などに活用する「事業者支援」で
事業を成り立たせる青写真だ。
QRコードで決済すれば
決済額の3~5%分ポイント還元するおまけを付け、
利用者が利用者を呼ぶ拡散効果も促す。
銀行やカード会社に手数料を払う習慣が崩れれば、
中長期的に既存の金融を追い込む可能性がある。

2つ目は、銀行の根幹業務である預金だ。
安定した決済システム、いつでも引き出し可能なATM、
13000に上る店舗。
銀行が抱えるインフラは計10兆円規模に上る。
LINEのような無料サービスは、
こうした既存の設備を陳腐化させる威力を持つ。
銀行の巨大なインフラは基本的に
預金を集めるために作り上げた設備だからだ。

しかし、超金融緩和下で、預金金利はゼロ近辺に張り付く。
貯蓄機能を持たず、現金の保管機能しかない状態。
若者を中心に預金者は便利で低コストなら、
現金の預入先を乗り換える可能性も高まっている。

LINEが勝負に出た流れは、予想された動きともいえる。
金融庁が「銀行」を守らなくなっているからだ。
銀行法は、銀行業を「預金と融資」「為替取引(決済)」
のいずれかを手がける事業と定める。
銀行免許を持つ業者にしか、この業務を認めてこなかったが、
金融庁はこの規制に風穴を開けていた。

LINEは2014年10月、少額(100万円まで)に限り
為替取引業務を特例的に認める「資金移動業者」の登録を受けていた。
金融とIT(情報技術)を融合したフィンテックを促すため、
金融庁が打った一手が現実となり始めた。

LINEの出沢社長は銀行免許を取得したり、
銀行を買収したりすることについて
「規制緩和で銀行免許でなくてもできることが増えた」と指摘。
「今はそれ以外にできることがある。検討中とも言えない」
と慎重な姿勢を崩していない。

銀行最大手の三菱UFJ銀行ですら預金口座数は4000万。
LINEの7500万人が動き出せば、
固定電話が携帯電話に置き換わったような
大きなうねりが起きるかもしれない。
その時、LINEはメガバンクを超える
「ギガバンク」のような存在になる潜在力を持っている。
(以上)

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