それでも相場をやりたいですか?

学生時代から株式相場をしてきて
現在35年くらいの相場歴を持つ
経済倶楽部の横森一輝さん。

経済クラブ - 経済危機に備える資産防衛&経済予測サイト | ヘッジファンドから独自情報とマクロ経済を分析し経済情勢を予測、資産防衛対策など音声で分りやすく解説するサイト
ヘッジファンドから独自情報とマクロ経済を分析し経済情勢を予測、資産防衛対策など音声で分りやすく解説するサイト

彼が我々素人が勝てない原因をいくつか挙げている。
(それは正しい)

1、平常心を持てない

上がっても下がってもツラいのが相場。
一般大衆は感情の起伏を抑えられない。

含み益:ヤッター!
含み損:ヘコむ~!

2、ロスカットできない

損切りは損を確定するツラくて痛い行為。
「人は痛みを回避し、快楽を追う生き物」なので
ロスカットは生物の本能に反している。

3、休めない(待てない)

相場には上昇・下降・横這いの3つの動きしかない。
買い方は下降トレンドではエントリーせずに、
せめて横這いになるまで待たなくてはいけないのに
ここで反転するからと言い聞かせてエントリーしてしまう。
なぜそこまでしてエントリーするかというと
エントリーしなければ利確(儲け)もないから。
これがポジポジ病に陥る原因。

4、資金管理ができない

これは上がるぞと盲信すると
全資金を1つにドカンと注ぎ込む。
銘柄分散や時間分散ということをしない。

大きく儲けるためには
レバレッジをかけなければならないとし、
身の丈以上の資金をブチ込んで
まさかの時のための余力を残しておかない。
だから追証発生で退場。

5、失敗したくない(損失が恐怖)

相場はだいたい50%の勝率(=分からない)
でも素人は勝率90%以上を求める。
または専門家や経験者に頼る。

・証券マンや株雑誌の言いなりで買う
・情報商材屋のカモ
・セミナージプシー

損がイヤなら相場に手を出さなければいいのに。

6、FX業者はノミ屋
(FXの場合ですが)

・注文の約定をさせない
・フラッシュクラッシュさせる
・出金拒否される

横森さんは1つのFX業者に
最高でも5000ドルしか入金していない。

7、仕手・大口プロが支配している

市場はチャートにすべて織込み済みではない。
チャート分析している素人の裏をかいて
大口さんは大量売却して
損切りを誘導させたり、
買い上げていって
高値を買わせて売り逃げする。

横森さんは仕手グループにいたことがあり、
(インチキ株価操作で1億7000万円まで増やした!)
仕手がどういうものか熟知している。

※我々個人投資家(素人)はカモ

あなたがもし相場に参加しようとしているなら
お金を増やしたいと興味があるなら
すでに相場をやって負けているのなら

『今すぐ撤退・辞退をした方がいい!!』

上記のように
勝因よりも敗因の方がはるかに大きいから。

現に横森さんは35歳くらいの頃に一度辞めた。
仕手の仲間に騙されて借金を負ったり
独り部屋に籠ってパソコンの前で作業したり
ゼニゼニの世界が嫌になって
辞めて、実業の世界にシフトした。

それがコロナで実業の方がピンチに陥っている。
だから今相場を再開し出している。

彼の手法の詳細は分かりませんが、
私が分かっていることを少し。

・海外在住なので日本株を取引していない。
・米国株、通貨ペア、商品など(CDF)を扱う。
・勝率は20%でOK。
・最低枚数。最小ロット。
・トレンド方向に押し目ナンピン。
・エントリーや利食い基準は適当?
(深い理由・根拠は無いようです)

横森さんはフィリピンで
ホテル業と飲食業をやっている。
それがコロナで営業規制が入って
運営を継続すればするほど赤字になり、
現在その赤字を埋めるべく相場に再挑戦した。

私は彼が飲食業をしていると知った時、
相場のことはプロかもしれないが、
ビジネスのことは分かっていないぞと思った。

飲食業は儲からない。
食材仕入れ、人件費、調理、家賃、宣伝広告など
売るためのコストに比して
料理提供での利益率があまりに低い。
ライバルも多いし。

ホテル業については不動産価格の上昇で
資産価値を増やす狙いがあるが、
飲食店経営では1等地出店だから
その不動産取得が難しい。

未経験者が端から見たら
飲食業は儲かると思ってしまうのでしょうね。

「ではそんな飲食業と相場はどちらが難しいか?」

私が思うところは
相場はがんばってもこちらの思い通りにはならないが、
飲食業はマーケティングなどをがんばって勉強し
1つ1つの失敗の要因を取り除いていけば、
多店舗展開(フランチャイズ)で利益を出していける。

「おいしい!」と
お客さんの笑顔を見たらやりがいも出てくるし、
従業員の雇用口もできるし、
地域社会に貢献できるし、
自分の会社の存在で人々がハッピーになるとうれしい。
やって良かった!と思える。
相場はその逆でたとえ儲かっても虚しい。

日本での飲食業の廃業率は
3年で7割がダメになると言われる。
(フィリピンはどうでしょう?)
相場は1年もかからず90%が退場する。

相場は肉体的消耗は少ないが、
精神的プレッシャーで夜も眠れない。
副業でも本業の仕事が手につかなくなる。
(だから資金管理の徹底が大事)

コツコツ増やせても
ある時ドカンと負けて
「今まで頑張って稼いだのにチャラかよ~」
努力が収入に反映されないのは苦しい。

飲食店経営は人を使うので
売上金の持ち逃げや横領、
仕事を覚えたら即辞められる。
お客のワガママに付き合ったり、
嫌がらせにも遭う。
食中毒の危険性もある。

私の結論は、どちらも難しいビジネス。

どうせ難しいなら
どうせお金が減るものなら
自分が本当にやりたいことを選択してほしい。

それが相場ならば
上記を克服してガンバレ!と私は言いたい。

error: Content is protected !!