2024年に新札切り替えが決まった。
ということは政府の考えは
2024年以降にも
日本では現金が流通している社会である
という前提なのだろう。
私は現金はまだまだ完全に無くならないと考える。
紙の本だって健在ですし、
コピー機だってコンビニに置かれている。
ただし株の世界では
時代に合わない企業の株価は伸びない。
もしくは下落していく。
新札発表の4月9日に
お札やコインを数える機械を製造する
グローリー(6457)の株価が一時ストップ高になったが、
その後の4月12日は下げている。
今後の株価は未知だが、
「キャッシュは無くならないから
新札による買い替え需要で
グローリーは買いだ」
と考える人がいたら
止めておくのがいいと忠告する。
なぜならグローリーの機械を買うよりも
キャッシュレスに対応した方が
企業側にとってはコストが安く済むから。
つまりグローリーは儲け続けられない。
それは株が上がらないことを意味する。
グローリーもキャッシュレス化を意識してか
音声認識を得意としている
フュートレック(2468)と資本業務提携した。
(フュートレック株の40%をTOBにて所有)
グローリー公式HP:
https://www.glory.co.jp/
ホームページを見ると
セキュリティ関連の機器を製造していて
フュートレックの音声認識技術と
シナジーを期待してのことだろう。
フュートレック株を取得するために
わざわざ高い現金を出すのは
「グローリーはこのままではマズいぞ」
という危機感から来るのでしょう。
いずれにせよ
新札切り替えのニュースによる
グローリー株は限定的だと思います。
買い材料ではない。
フュートレックの株価はどうかというと
グローリーが社運を賭けて
新事業分野に乗り出してくるので、
(現金計測器に見切りをつける)
成長戦略のために音声認識技術に投資する。
フュートレックの株価が上がれば
グローリーの時価総額が上がる。
だから買ってもいいが、
私なら別の企業を探します。
フュートレックの公式HP:
https://www.fuetrek.co.jp/
(フュートレック浦川社長の決算解説)